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2003−01・No.300
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●巻頭言 「福原信三先生に学ぶ」 副会長 荒井 明

 明けましておめでとうございます。

 今年は日本写真会の創設者である福原信三先生の生誕120年にあたります。信三先生が提唱された「光と其諧調」は余りにも有名ですが、先生は同時に被写体の十分な考察と風景との対話について触れておられます。

 写真を芸術として表現するためには光線の強弱による調子の濃淡を理解する感覚の必要性と、眼前にある被写体を画面上にどのように再現できるかを予測し、想像出来る力を養成する事の大切さを説いておられます。

 信三先生は資生堂の社長として多忙な企業経営の中、生涯を通じて写真芸術の向上、啓蒙に努められました。ヨーロッパを歴訪された後「光と其諧調」を発表され、当時の写壇に大きな影響を与えられた後も、新しい芸術的表現を求めて挑戦され、ご自身の作品を精力的に発表しておられます。私はインターネット上で信三先生の主要な作品246点を年代別に並べ、作風の流れの変化をつかむ試みをしました。信三先生の作品を拝見する時、特に1930年以降に新しい流れを感じました。1924年に発表された「新・光と其諧調」以降の作品に新しい被写体への試みを感じています。この時代の代表的な作品である赤倉での氷柱風景、金沢での車、瀬戸内海での魚籠、修善寺での白い塔などは身近にある風景の中から新しい被写体を求められた結果の様に感じます。又30年代後半から40年代の作品には写真家と風景との対話を感じています。武蔵野の畑、芦花公園、井の頭、赤倉の夕月などは以前に増して更に深く日本の風景と向き合って、何気ない自然や田舎風景を芸術性の高い写真に作り上げておられ、これらの作品は見る人に深い安らぎを与えてくれます。自分の気持ちやイメージを作品に再現するため時間をかけてじっくりと被写体を観察し、光、構図、印象等出来てくる写真を完全に脳裏に予測、確認した上で穏やかな気持ちでシャッターを押される情景が想像出来るような気がします。申し上げるまでもなく、今我々会員が作る現在の写真は信三先生の作風を源流としています。私は当時信三先生が一点一点吟味してその風景を写真として表現する為に心がけておられた写真家としての姿勢を少しでも学びたいと考えています。信三先生の作風が穏やかな日本の純風景に移って行った様に、私にとっても自然と向き合って日本の四季と取組む事がこれからの宿題になる様に感じています。

 現在は写真を作る環境が大きく変わりました。各種の機材は全て自動化され、広角から望遠までズーム一本でカバーされ、ピント合わせ、露出設定等々一切カメラ任せです。結果は極めてレベルの高い今様の作品が出来上がります。機材の発達はマニュアルでメカを操作する満足感と楽しみを奪ってしまいました。又感材の性能向上が写真作りを更に容易にしました。このような環境の中にあって、自然を十分考察し、自分をその中に溶け込ませてリリースするような作品がどうしたら作り得るかを今考えています。周辺光量が落ちる古いレンズを使い、失敗を繰り返しながら露出を自分流に設定し、マニュアル型の機材を使い、心豊かな写真作りを好んで楽しむ会員でいたいと思っています。もし信三先生の時代にカラーフィルムがあったら、今目の前にある風景をどの様に表現されたかを想像しながらシャッターを切るのも楽しい事です。


●第23回同人・同友展開催
 ・会期:平成14年11月12日〜20日
 ・会場:新宿コニカプラザ ギャラリーA
 ・同人24名、同友26名、顧問2名、合計52名の出品。
 ・コニカミノルタプラザ賞受賞者:嘉義修、真中誠、長谷川久、
  山本彬夫。

●平成14年度「福原信義賞」と本部例会成績優秀者
 福原信義賞 篠崎史朗
  1位 88票 篠崎史朗
  2位 67票 早瀬壽雄
  3位 64票 福原美那枝
  4位 59票 一宮美穂
  5位 58票 神原武昌
  6位 57票 徳永 弘
  7位 56票 遠藤侑快
  8位 43票 成田静子
  8位 43票 安田富男
 10位 41票 藤元淳子
 11位 39票 加藤泰夫
 12位 35票 依田健三
 13位 34票 山田重夫
 14位 33票 今井保俊
 14位 33票 内田 求
 14位 33票 矢島久仁江

●2002−11月例会
 ◎「撮影会」入選作品(昭和記念公園・立川駅周辺:
  出品数77点 投票数5票)
 「ぼくのおクツどこ」16票(内同人票5) 一宮美穂
 「遊ぶ影法師」   14票(内同人票3) 早瀬壽雄
 「霧の中の少女」  12票(内同人票3) 遠藤侑快
 「虹」       12票(内同人票1) 三ツ山幸夫
 ◎「自由」入選作品 (出品数146点 投票数7票)
 「水面秋彩」    19票(内同人票7) 徳永 弘
 「成田山参拝」   16票(内同人票6) 安田富男
 「雪帽子」     16票(内同人票7) 一宮美穂

●2002−12月例会   
 ◎「撮影会」入選作品(わたらせ渓谷周辺:
  出品数83点 投票数5票)
 「斜光」      12票(内同人票5) 早瀬壽雄
 「水面に映る」   12票(内同人票3) 福原美那枝
 「渓谷を走る」   11票(内同人票2) 三石美枝子
 ◎「自由」入選作品 (出品数159点 投票数8票)
 「街角の小さな秋」 15票(内同人票4) 丸岡 孝
 「初冬」      15票(内同人票3) 篠崎史朗
 「湖畔」      14票(内同人票4) 山本彬夫

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