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2004−3・No.306
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●巻頭言 「デジタル写真の出現」 同人 嘉義 修
 先頃ある集まりで、デジタル写真(デジタル化された画像データによる写真)の取扱いについて侃々諤々と語り合うことがあった。ある人は銀塩だろうがデジタルだろうが出てきた作品の結果が全てであって、特に制限する必要もないし、区分けすることもないと言う。撮影、印画の過程で色を変えようが、電線を消そうが、合体させようが出されてきたその作品自体が良いかどうかで判断すればよいと言う。それに対してある一人は、敢然と、そういうのは「写真」と言えるだろうか..と。

 そもそも「写真」をどの様に解釈すべきなのだろうか。日本では、フォトグラフィ(Photography)を「光の画」あるいは「光の絵」と訳すべきところを「真を写す」=「写真」としてしまった。このことにより、写真の渡来以降、日本人の心の奥底に「フォトグラフィ=真を写したもの=写真」と強固に植え付けられてしまったように思う。

 一方では、フォトグラファーの本能として、よりよい写真を常に追い求めている。フィルターを駆使したり、多重露光したり、焼き加減を工夫したりするのはその為である。また、ポスタリゼーション(色調の平坦化)やソラリゼーション(画像の白黒反転)などの特殊技法を使い人と違った写真を作ろうとする人達もいる。これらは自分でプリントするのがほとんどであるが、銀塩写真の場合、暗室などの設備面、印画の作業時間など多大なエネルギーを必要とするものである。それに対してデジタル写真はというと、近頃の優秀な画像加工ソフトを使えば先に述べた特殊な技法のみならず考え得るあらゆる画像を作り出すことができる。また、インターネットの発達によりネット上には膨大な量の画像が存在しいつでも簡単に見ることができる。インターネットの性質上、見られるものは全てコピーできると考えてよく、異なる画像をコピーし、つなぎ合わせて一つの画像にすることも可能なのである。これらは全て机1つ、パソコン1セットで実現できるのである。このようにデジタル写真の画像加工のハードルは銀塩に比べてはるかに低い所にあるということができる。ハードルが低いが為に、より良い写真を追い求めすぎて危うい誘惑に強くさらされることにもなるのである。

 以上の観点からデジタル写真での作品発表の取扱いについては、第1に自分自身でデジタル処理した写真を銀塩と同じ土俵で競うことの是非、第2にデジタル処理における画像加工の許容基準、第三に、これが一番重要と思われるがデジタル写真におけるオリジナリティーをどうしたら担保できるか、これら3点を充分に考察する必要があるのではないかと思うのである。わが会も銀塩からデジタルへいう大きな潮流には逆らえないと思われるが「写真」という言葉の持つ意味(=真を写す)の原点から大きくかけ離れたものまで受け入れられることはないと思うのである。

 銀塩写真の発明により、写真のように正確に描いても無意味と感じて印象派が出現し絵画がより絵画らしくなったように、デジタル写真の出現で、銀塩写真の持つ深み・質感が見直され、存在感が際立ち、その未来はより芸術性が高まるのではないかと密かに思っている。何はともあれ、銀塩もデジタルもそれぞれ素晴らしい良さがあるので互いに刺激し合って共生してゆくことができればと願ってやまない。

●2004−1月例会
 ◎「撮影会」入選作品(東京都港区内:
  出品数90点 投票数5票)
 「新都市の印象」  25票(内同人票8) 荒井 明
 「光を浴びて」   13票(内同人票3) 中島 一
 「門燈」      12票(内同人票3) 矢島得三
 「庭」        5票(内同人票5) 高沢大介
 ◎「自由」入選作品 (出品数124点 投票数6票)
 「厳冬の美」    25票(内同人票9) 星島孝雄
 「初冬」      12票(内同人票6) 小金井きよ子
 「激流」      12票(内同人票5) 内田 求

●2004−2月例会
 ◎「撮影会」入選作品(三浦半島:
  出品数76点 投票数5票)
 「ヨット」     19票(内同人票8) 荒井 明
 「夕照」      17票(内同人票5) 近藤有代
 「浜辺の風物」   13票(内同人票3) 矢島得三
 「浜辺の大根干し」 13票(内同人票3) 中島 一
 ◎「自由」入選作品 (出品数150点 投票数8票)
 「月照」      23票(内同人票5) 山田重夫
 「庭の客人」    18票(内同人票3) 井上一夫
 「待春」      16票(内同人票4) 遠藤侑快
 「クリスタル都市」 16票(内同人票7) 荒井 明

●人事   
 ◎3月5日付 三浦邦彦常務理事が副会長に就任
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