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2005−4・No.310
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●巻頭言 「たかが赤札されど赤札」  同人  徳永 弘

 到頭巻頭言の執筆依頼を受けてしまった。巻頭言などというとどうしても「巻頭を飾る言葉」というイメージが先立つが、何をもって飾ったらよいのだろうか。私は写真について芸術論としても技術論としても他人に語るべき何物も持ち合わせていない。中身もないのに偉そうなことを書くのは誠にディスガスティングな事なので、ここは開き直ってこの頃思っている雑言を並べてみたいと思う。

 私達が撮る写真とは撮る人がその対象から受けた感動・感情をモチーフとしてうまく写真画面に表現し、それを多くの人に伝えようとするものである。従ってモチーフは勿論、構図・背景添景・アングル等の表現手法を含めてそれは撮る人の総合的な個性の発露であって、良いとか悪いとかの問題ではない。問題にするとすればピント等一部の機械的な要素だけではないだろうか。

 一方、見る側の立場からすると期待したい作品とは作者の意図、主張がよく感じとれて心地よく同調できる作品だろう。見た瞬間オッと心が引かれるものがあり、それから様々な想像・情念・追体験といった想念が膨らんで来るような写真だと思う。この時に作者の発信波長と見る側の受信波長が同調する。要するに撮る方も見る方も個性の問題で、何かの基準に照らして良いとか悪いとかという問題ではない。十人十色の発信、受信があって当然である。

 撮る方は自分の発信がより多くの人に受信されたいと思う。だから毎月の例会の中で得票数の多さにこだわるのは当然で私は例会の成績は得票総数だけで測ってもよい位に思っている。しかし赤札にはやや疑念を感ずる点もある。赤札とは同人の受信の証であるが何故一般会員の受信と区別せねばならないのか。正直に云って私も赤札がつけば嬉しいし、赤札を励みとして来た事は事実であるが、一般票の1票の重さと同人の一票の重さに差があるのだろうか。赤札3枚以上は佳作という取り扱いも気になる。同人の共感に意味があるとするならそもそも同人とは如何なる人なのだろうか。前記の通り写真は個性の表現だから良い悪いの基準はない。あるとすれば表現技術が写真常識に合うか合わぬかであろう。同人とは「写真の上手な人」というのが一般的な受け取られ方であろうが、上手というのは表現技法の巧みな事をいうのだろうか。

 私は同人とは常識的表現技法に長じただけの人とは考えたくない。同人は個性・アイデンティティーのひらめきのはっきりした人で自分の写真はこれだというものを明確に持っている人であるべきと思っている。その点からすれば私など即刻同人失格であるが、理想としてはそういう事ではなかろうか。そういう個性のすぐれた人の同感の証であれば赤札の重さはある程度わかる。

 最近はあまりなくなったが、かつては定番のパターンやシーン、蒸し返しの題材に倦きずに赤札がついた事があった。こうなると赤札を競うあまり本末を転倒して赤札に媚びた作品を出す傾向もあったやに思う。

 撮る人はそういう手垢のついた作画常識にあまり囚われず自分の個性・感性の表現に忠実に新しい感覚の作品を作るように努力したいし、また見る同人の方もその努力を正しく評価できるよう柔軟な感性を養って行かなければなるまい。時折現代写真の展覧会を見るが、自分の感性の固さにはウンザリしている。

 早い速度で変化して行く社会、とどまる所なく変容して行く自然環境、混然雑然とした街角。こんな現実の中で生まれる感動も常に変化し多様化して行くのは当然である。

同人の赤札とは単なる同人の同感票としてではなく、新しい個性・感性の表現を促し奨励するための赤札に変性させて行ってもよいのではないかとひそかに思っている。

●2005−1月例会

 ◎「本部撮影会」入選作品(新宿・赤坂:出品数102点 投票数6票)

 「都市の印象」   15票(内同人票5) 荒井 明

 「秋日」      13票(内同人票2) 塩澤 元

 「幻覚」      11票(内同人票6) 徳永 弘

 ◎「自由」入選作品 (出品数152点 投票数8票)

 「弾む影」     17票(内同人票7) 金子庸子

 「里山」      13票(内同人票6) 星島孝雄

 「霧の朝」     12票(内同人票5) 佐藤和男

●2005−2月例会

 ◎「本部撮影会」入選作品(新年会/浜名湖:出品数93点 投票数6票)

 「浜名湖黎明」   17票(内同人票8) 岩井滋行

 「光のシャワー」  12票(内同人票5) 塩澤 元

 「光と影」     11票(内同人票5) 山口 浩

 ◎「自由」入選作品 (出品数137点 投票数7票)

 「凍湖」      14票(内同人票7) 小野伸夫

 「斜光の中」    11票(内同人票7) 佐藤繁納

 「竹のアート」   11票(内同人票5) 丸山研造

●2005−3月例会

 ◎「本部撮影会」入選作品(都電荒川線:出品数101点 投票数6票)

 「花を召しませ」  17票(内同人票8) 池田多門

 「光走る」     15票(内同人票5) 佐藤 博

 「西日さす」    14票(内同人票5) 福原美那枝

 ◎「自由」入選作品 (出品数152点 投票数8票)

 「朝光」      20票(内同人票5) 福原美那枝

 「靄る海」     19票(内同人票6) 佐藤二郎

 「氷柱の印象」   15票(内同人票9) 中田和郎

◆新潟県中越地震災害義援金送付 (総額18万円を山古志村へ送金)

◆平成17年度例会・撮影会年間予定表

[平成17年]

  5月12日(木)本部例会

  5月15日(日)本部撮影会:福島県裏磐梯(1泊可)

  6月 9日(木)本部例会

  6月12日(日)本部撮影会:上野・根津・谷中・千駄木

  7月14日(木)本部例会

  9月3〜4日(土・日)第73回夏季大会:中山道木曽福島より

          馬篭宿

  9月10日(土)本部例会:課題コンクール作品

 10月 8日(土)本部例会:夏季大会作品

 10月16日(日)本部撮影会:東京モノレール沿線

 11月10日(木)本部例会

 11月13日(日)本部撮影会:栃木県日光市(一泊可)

 12月 3日(土)忘年会

 12月 4日(日)本部撮影会:東京都銀座

 12月 8日(木)本部例会

[平成18年]

  1月12日(木)本部例会

  1月14〜15日(土・日)新年懇親撮影会:北茨城(1泊)

  2月 9日(木)本部例会

  2月12日(日)本部撮影会:東京都小金井公園

  3月 9日(木)本部例会

  3月12日(日)本部撮影会:神奈川県小田原市周辺

  4月 8日(土)本部例会

  4月 9日(日)本部撮影会:東京都千代田区

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