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2007−4・No.318
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●巻頭言 「心に糧」  同人  楽得永男

 私は写真愛好家であるが、クリエイティブをモットーに先人の足跡をしのぶことも必要と考え、このたびはNHKの放映をもとに有名な洋画家たちの片鱗を知り得たので心の糧とした次第です。今回は色彩、情熱、光の三点に注目しました。

 先ず色彩については、創造と破壊と変貌の巨匠ピカソがシャガールの色彩を絶賛し、その色彩表現は天才と褒め称えた。しかしシャガールは、ピカソは創造して表現する天才と称えるが色彩には触れていない。また、ルノワールは肌の色合いを見事に表出した事で有名である。更に、マーク・ロスコは色彩による理想の空間を表出しようとして壁全体を一色に近い色彩で覆う所謂ロスコスタイルで心に届く色彩を求めた。これは環境によって同じ民族でも人の心に住む悪魔を感じ、一切の輪郭を失わせ色彩は誰にでも見る者に感じさせるが、最も重要なのは色ではなく「寸法だよ」と云い、感性豊かな人に観てもらって活気付き色よりも光をどう捉えるかと云うことに終始した。

 次に、画家たちの情熱については、クロード・モネは有名であり「睡蓮」誕生の秘話としてモネは周囲200mの池を造り、30年間に約200点の睡蓮の作品を描いたそうで、しかも同じ位置から色を如何に調和させるか持てる限りの情熱を傾けて光の色に迫ったようである。何日も何日もかかり描いた色が刻々と変わるため、夜明け用、早朝用、朝用、昼用、夕方用と時間毎にキャンバスを作り、同じ位置からの光の色の変化に苦心したようである。

 次に光については、光と影の巨匠レンブラントとカラバッジョの対比が興味深いところである。レンブラント・ライトは、やや逆光ぎみで左斜上からの、こがね色のライトであり、これに対してカラバッジョは一度情景を真暗にし、それから一つの光源を一定の方向からメインになるモデルに当てることによって素材感を立体的に強調し、更に別の方向からの光を他のモデルに強さを加減して当てて画く手法で、それぞれの人物や果実などもライトアップされ強調している。

 ここでレンブラントの作品とカラバッジョのそれを大局的に比較すると、個人的には好みが違ってくるが、レンブラントはドラマチックな臨場感溢れるムードのある場景を表出し、カラバッジョの作品は一見インパクトの強い表現ではあるが、その人生も波瀾に満ちており、絵画もスキャンダラスなものが多く、その晩年の、吊り下げられた生首のある作品も、その生首の表情がおのれの自画像であるがごとく斬新で明暗表現がなされている。私なりの平易な言葉で申せば、レンブラントもカラバッジョも、それぞれの作品は何れも素晴らしいが、ムードのあるレンブラント、ギラギラとインパクトの強いカラバッジョと云った感じである。また、レンブラント・ライトは後に映画界でもドラマチックな映像として臨場感溢れる際だったムードのある情景に仕上がるのに対し、カラバッジョの斬新な表現はそれぞれのライティングの当て方で素材感を強調し、立体感も盛り上げる事で強烈な表現をしたわけである。映像を観ながら考察すると百聞は一見に如かずで、拙文のそしりを免れません。

  末筆ですが、大正13年創立の日本写真会の「光と其の諧調」を提唱された故福原信三先生の遺徳を偲び、よい作品を創りたい一念で擱筆致します。

 

●第62回定時総会 (平成19年4月14日)

 1.平成18年度事業報告、決算報告

 2.平成19年度事業計画 、収支予算案

   等々

●祝同人・同友誕生 (平成19年4月14日)

 同人 安田富男(本部)

 同友 飯塚富郎(関西)

 同友 渡辺利正(本部)

 同友 小金井きよ子(東京)

●諸事業委員

 第80回展覧会委員     委員長:三浦邦彦 副委員長:池田多門、塩澤元

 第75回夏季大会委員    委員長:加藤泰夫 副委員長:早瀬壽雄

 第26回課題コンクール委員 委員長:佐藤博

 第28回同人・同友展    世話人:池田多門、早瀬壽雄、安田富男

 第73回忘年会委員     委員長:三浦邦彦 副委員長:加藤泰夫

●2007−1月例会

 ◎「本部撮影会」入選作品(銀座:出品数70点、投票数4票)

 「夢をうつす」    11票(内同人票6)   安田富男

 「たそがれ」     10票(内同人票7、赤4)成田静子

 「幼き日の想い出」   9票(内同人票4、赤1)板井 芳

 「ラッシュアワー」   9票(内同人票4、赤1)今井保俊

 「窓」         9票(内同人票1)   曽我 修

 ◎「自由」入選作品 (出品数119点 投票数6票)

 「光輝」       11票(内同人票6、赤1)佐藤 博

 「晩秋に」      10票(内同人票5、赤2)真中 誠

 「厳冬の輝き」     9票(内同人票6、赤2)星島孝雄

 「夜明けの干潟」    9票(内同人票2)   星島孝雄

●2007−2月例会

 ◎「本部撮影会」入選作品(伊豆:出品数55点 投票数3票)

 「狩野川の朝」    14票(内同人票5、赤2)山田重夫

 「干場の造型」     13票(内同人票6、赤3)今井保俊

 「朝の光の中を」    9票(内同人票4、赤1)福田米男

 ◎「自由」入選作品 (出品数136点 投票数6票)

 「淡光」       16票(内同人票6、赤4)木下 明

 「雪の船屋」      12票(内同人票4)   星島孝雄

 「時移る」       11票(内同人票4、赤1)塩澤 元

●2007−3月例会

 ◎「自由」入選作品 (出品数180点 投票数9票)

 「漁港寸景」     13票(内同人票6、赤1)小林輝雄

 「光る薄氷」     13票(内同人票5)   早瀬壽雄

 「朝霧起つ」     12票(内同人票8、赤1)渡辺利正

 

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