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日本写真会 会報ダイジェスト 
2009−8・No.327
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●巻頭言 「 露出計の重さ 」  同人  高木 章

 いつも首に小さな露出計を下げることが習慣となっています。撮影機材はデジタルカメラなのに。最近の若い方には露出計がどういうものなのか説明に苦労します。伝え聞くところでは、デジタルカメラに備わったオート機能で撮影する方が多いようです。最近では「ラチチュードはフィルムよりデジタルのほうが深い」ということが定説となったようで、ますます露出計の必要性は無いように思えます。いまだに手放せないのは私自身の写歴に原因があるようです。

 カメラを手にしたのは中学生の頃、すでにフィルムはカラーの時代でした。小遣いの乏しいときモノクロ撮影もしましたが、本格的に暗室技術を覚えたのは大学に進み建築模型の写真が必要となってからです。当時模型はバルサというやわらかい輸入木材で作るのが定番でした。この材料には線状の柾目模様があり室内ライティングで表現することが結構難問で、フィルムの特性にあった現像・正確な露出による良質なネガ・諧調を生かしながら模型の背景前景をつぶす引き伸ばし技法が要求されます。大きな模型を移動するのもむずかしく、作業所がスタジオになるわけで、仕上げ作業する学生仲間の上に脚立で電球配線を吊りこむアクロバットと模型の上にはいつくばって露出計を振り回す作業の繰り返しが習慣になりました。撮影に入れるのは終電車もなくなる午前零時過ぎでした。

 その後は暗室での処理になるのですが、細かいノウハウは先輩諸兄よくご存知のとおりで20歳そこそこの青二才が慣れない機材やフィルムの特性も知らないまま現像し硬いネガを作ってしまうともう大変です。結構こうなる場合が多く、焼直すうちに夜も明け外が明るくなっていて、パニックになった記憶がいまでも鮮明にあります。仕上がった印画に自分が納得できません。最後救えるかどうかは撮影時の露出精度しだいでした。こんな失敗の積み重ねが露出計なしでは写真が撮れないトラウマとなりました。

 一方いくらデジタルがすぐれていて、レタッチソフトが万能でも、撮影時のデータが基本に忠実で正確に撮影される程プリントの仕上がり画質が良くなるように感じているのは私だけでしょうか。デジタル処理において私の経験はまったく乏しいもので、技術の変革が激しいこの分野についてゆけないのが現実ですが、デジタル機材の設定は露出のほかコントラスト・彩度・ホワイトバランス等多岐にわたります。これは撮影後にも操作できますし、ラボ等の専門技術者に任せても良いわけです。更にはコンピュター処理でトリミングやゆがみ補正・傾き補正などができます。画像合成、部分消去などもすでに例会作品に登場しています。グラフィックの専門技術者にかかれば画像に追加描画もできます。ここらでそれが写真の範疇ですかということになります。

 ではレンズの性能や受光素子の性能はどの機材でも同じなのでしょうか、すべて後処理で作りこめばすんでしまうのでは。議論はつきません。今後例会や会報などで大いに論じ合って行きたいテーマだと思います。

入会間もない頃、同人の村林 忠氏にレンズの味について教えを請いました。師答えて曰く一本のレンズをとことん突き詰めなさいと、いまだに心に強く焼き付いているのに極めることのできない教えです。

 

●第82回展覧会開催

 ・会期:平成21年7月10日〜7月16日

 ・会場:富士フィルムフォトサロン(東京)

 ・出品者:99名(入選者70名+同人・顧問29名)

 ・入賞作品

  福原信三賞  「路地」    本部  三浦邦彦

  福原路草賞  「凍沼」    新発田 内田 求

  同友秀作   「朝の散歩」  本部  成田静子

         「秋の山里」  倉敷  星島孝雄

  会長賞    「天空」    本部  小林一隆

  特選     「晩秋の草原」 備前  伊藤廣史

  準特選    「冬枯れ」   新発田 圓山久孝

  優選     「休息」    本部  野地秀夫

         「鎖」     本部  赤堀良明

         「若葉ささやく」備前  桑田雅明

  奨励賞    「古しへの想い」本部  田中洋一

         「出現」    本部  奈蔵美智子

  新人賞    「午後のモザイク回廊」 本部 菱谷文雄

●2009−4月例会

◎ 「本部撮影会」入選作品(湯河原町、真鶴:出品数64、投票数4票)

 「影」       17票(内同人票9)     三樹正明

 「白綱」      16票(内同人票9)     岩井滋行

 「港の裏隅」    11票(内同人票8)     徳永 弘

◎「自由」入選作品 (出品数122点 投票数6票)

 「凍沼」      19票(内同人9)      内田 求

 「斜陽」      12票(内同人5)      佐藤 博

 「クリスタルシャワー」11票(内同人4)     徳永 弘

 「路地」      11票(内同人6)      三浦邦彦

●2009−5月例会

◎「本部撮影会」入選作品(花之江の郷、栃木市:出品数71、投票数5票)

 「朝参り」     18票(内同人票10)    今井保俊

 「麻縄問屋」    14票(内同人票7)     長 陽之輔

 「船遊びの後」   12票(内同人票9)     徳永 弘

 「大根干し」    12票(内同人票4)     池田多門

◎「自由」入選作品 (出品数127点 投票数6票)

 「渚」       11票(内同人6)      荒井 明

 「くちばし」     9票(内同人6)      荒井 明

 「緑陰紅影」     9票(内同人2)      徳永 弘

 「光彩」       9票(内同人4)      内田 求

●2009−6月例会

◎「本部撮影会」入選作品(小海沿線:出品数77、投票数5票)

 「柔らかな光」   17票(内同人票6)     岩井滋行

 「残照」      15票(内同人票8)     佐藤 博

 「木肌への光」   13票(内同人票7)     岩井滋行

◎「自由」入選作品 (出品数113点 投票数7票)

 「春の輝き」    17票(内同人9)      星島孝雄

 「舞い上がる」   13票(内同人4)      眞中 誠

 「野火」      10票(内同人2)      佐藤二郎

平成22年度課題作品について

 1.課題:「風」及び/又は「夕景」

 2.出品:四つ切りを2点まで(全会員)

 3.締め切り:平成22年8月4日(水)午後4時本部事務所必着

 

 
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